|工芸×食×町×歴史|
治部煮のルーツ? 400年前の茶懐石を老舗料亭が再現!
~前田家お抱えの金工師・後藤覚乗が遠州公に招かれた茶会記より~ Vol.2
室町将軍家、織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍家と時の権力者から信頼を得て金工界をリードした後藤家。分家に生まれた後藤覚乗は、加賀藩2代藩主前田利長、3代藩主利常に仕え、京都と金沢を往復し、「加賀後藤」とも呼ばれる流派の基礎を築いた。金工の技術は、革新を繰り返して現代に息づいている。
Vol.2では、宗桂会館を訪れて中川 衛 氏(人間国宝)のレクチャーとナビゲートで展示を鑑賞し、加賀の金工の歴史と技に触れる。
残された古文書や手紙から、身分を超えて覚乗と利常とは密接な関係であったことが窺える。覚乗は俳諧や茶の湯にも通じた文化人でもあった。金沢市立玉川図書館近世史料館に所蔵されている覚乗の直系子孫が書いた「後藤家旧記」には覚乗と加賀藩の繋がり、また茶会に招かれた際に記した詳細な茶会記が残る。
当日は小堀遠州の茶事に招かれた際の記録を元に、約400年前の会席料理を再現し、味わう。会席料理の記録には「鴨の肉に葛をかけ」「鴨肉を煎り…匙を添えて」など今日の治部煮を想起する献立も記されており、大変興味深い。
※後藤家旧記(金沢市立玉川図書館蔵)
※加州清武 銀象嵌花丸散文鐙(宗桂会館所蔵)
※二代 山川孝次 金銀象嵌諌鼓形置物(宗桂会館所蔵)
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- 開 催 日:2023年3月5日(日)
- 募集人数:15名
- ツアー金額:¥25,000(税込)
(お菓子・お茶・お食事・バス【しいのき迎賓館前→宗桂会館→つば甚】の料金が含まれます。飲料は会場にて別途)
- 宗桂会館でのレクチャーと展示鑑賞が含まれます。持ち物は特にはありません。
- 集合場所:金沢市広坂「しいのき迎賓館」前
(金沢市広坂/駐車スペースはありません)
- 食 事:金沢市寺町「つば甚」謹製の再現料理
- 当日予定:
金沢市広坂「しいのき迎賓館」前集合、バスにて宗桂会館訪問、その後「つば甚」へ移動。会食後、解散。
15:00 金沢市広坂「しいのき迎賓館」前集合・出発
※「金沢21世紀工芸祭」のぼりを目印にお集まりください。
※宗桂会館でのレクチャーと展示鑑賞(約2時間を予定)
17:00 金沢市寺町「つば甚」へ
17:30 開宴(約2時間を予定)
19:30 閉宴 解散
- 協 力:
中川 衛 氏
公益財団法人宗桂会/宗桂会館
金沢市寺町「つば甚」
※お申し込み後、個別にメールにてご案内をお送りすることがあります
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